今年は上野の、いや東京の、いや、日本の
歴史的老舗ジーンズショップ「ヒノヤ」さんの創立70周年
の年です。
私とヒノヤさんの出会いは中学生時代にまで遡ります。
当時、友人と一緒にアメ横へ服を見に行きました。
当然、そんなに大金も持っていないわけで、
アメ横へ行くなんて言っても買うとしても
中学生が持っている範囲の資金で欲しいものを
購入するか、ただ見学するだけかという
世界です。
その時は自分は特に何かを購入するつもりもなく、
友人がジャケットを買いたいということで付き合っただけですが、
山手線が走る下の狭苦しいお店が放つ何らかの何かが、
自分の脳内に強烈に刷り込まれることとなったのでしょうね。
そして少しだけ時が経ち、ヒノヤのことも忘れかけていた時に
高校の別の友人と
アメ横へ行くことがあって、またヒノヤへ立ち寄る機会があったの
ですが,
この時もまた高校生のお小遣いは知れたもので
見学に留まるも、この時もまた、忘れかけていたヒノヤという
何らkの何かが自分の脳内に上書き保存されたように思います。
で、ちょっとまた時が経ち、少しはお金を稼ぐようになった時
少しいい服を、と思った時に真っ先に思ったのが
ヒノヤです。
ユニクロがなかった頃の量販店はざっくりなサイズしか
なかったですからね。
ああ、あの店でようやく買えるようになった。
行ってみよう。
この時に初めてヒノヤさんでジャケットを購入しました。
今でも覚えていますが、バズリクソンズのB15Dだったと思います。
当時フライトジャケットが好きだったんですね。
その後も度々ヒノヤさんでフライトジャケットを
購入するようになりました。
今はもっさりのフライトジャケットを着る機会も少なくなったものの
ジーンズを始めとしたアメリカンカジュアル、
普遍的なものばかりですけど、そういうものを買う際は
かなりの頻度で購入していますね。
そういうのが好きなんです。流行に捉われないような
洋服。
まあ時代が変わったのでわざわざお店まで行かずに
ネット通販で買うパターンが圧倒的ですけど。
でも一時期は月1,2回ヒノヤプラスワン(現ヒノヤワン)
に訪れていたような時期もありました。
…店員さんと服が被ることも。
現在、私が若かった頃同様にその世代の人たち
もアメカジを堪能しているのかと言えば、
そうではないように見えます。
服に対する関心がなくなってきているというのもありますが、
基本的に物が高いんです。
ユニクロを見てください。
安くて高品質です。
いやユニクロですら高いという人もいるでしょう。
高品質と日本産アメカジが
放つ独特の魅力、だけでは厳しい。
アパレル業界、きっと苦しいでしょう。
今後どうなっていくのでしょうか。
70年の老舗がどう時代の変化に対応していくのか、
多少興味があります。
アメカジの良さ、どう次の世代にアピールするのか。
あるいは滅びるのか。王道アメカジは滅びないと思って
たけど、最近滅びるような気がしてます。
なんせ自分自身が以前よりも関心が薄くなった
ので。
というわけで少し思い出に浸ってしまった今日でした。
久々にヒノヤさんへ行きたい気分です。
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